第4回ミーティング開催のお知らせ「ここが問題、『TPP正式合意』」
第4回ミーティングを「ここが問題、『TPP正式合意』」と題して3月27日(日)に開催します。
TPPは、日本と米国を中心とした「環太平洋経済連携協定(EPA)」の略称で、日本は、アベノミクスの一環として参加し、2015年10月、交渉参加から2年以上を経て大筋合意に至りました(本年、2月に正式合意)。
これにより5年程度をめどに段階的に関税が撤廃されることが決まるなど、世界のGDPの4割を占める巨大経済圏の誕生により、新たな貿易ルールのスタンダードとなることが期待されています。
他方で、その全貌はまだ明らかになっておらず、TPPにより、国内農林水産業が打撃を受けるとともに、私たちの暮らしや社会に大きなリスクをもたらすとの懸念も広がっています。
そこで、第4回ミーティングでは、石川敬義会員(事務局長)に講演頂き、その後、山形県の農業や産業の今後などについて、参加者のあいだで議論を深めたいと思います。
ご関心のある方は是非ともご参加ください。非会員の方も、当日、会員登録(無料)いただければ参加することができます!
主な講演内容
Ⅰ.TPP交渉の背景
- 米国政府の日本政府に対する「年次改革要望書」
さながらアメリカ政府の奴隷の日本政府/やがて日本は米国の強欲に支配される国に ほか - 「TPA」報道は「TPA」違い
実質的な権限は議会にあるアメリカ/アメリカの製薬業界が猛烈に反発 - ラチェット規定、地理的表示保護、スーパー301 条、ISD条項
後戻りできない協定内容、「米沢牛」ブランドも危うい/憲法が保障する地方自治を破壊するISD条項 ほか - 予想外の非関税範囲の幅広さ
数10 万項目もの商取引を官僚が独断で決めてよいのか/シンガポールのような国にしてよいのか ほか - TPPの本質は「経済のブロック化による世界経済戦争」
米国戦略主導に変質したTPP精神/ブロック間の経済戦争へ導くTPP ほか - 「TPP対策」の財源は
社会保障を置き去りにするTPP ほか - TPP対策は
Ⅱ.農林水産の分野
- 「重要5品目」の国会決議は守れたのか
- 林業と漁業は壊滅か
- 重要5品目のコメ
備蓄米に回す原資は税金だ/畑作による地域特産品開発こそ生き残る道 ほか - 安全安心
遺伝子組み換え農産物生産国の惨状を知れ/緩すぎる日本のGM食品規制 ほか
Ⅲ.非関税障壁
- アメリカの狙いは金融、投資、保険、サービスの開放
TPP前倒しの郵政民営化、農協改革 ほか - 医療制度が破壊される懸念
「混合診療」が広がり薬価が高騰する恐怖 ほか - 労働
ILOの中核的労働基準の2条約を批准していない日本 ほか - 電気通信
リスクとチャンスが併存 ほか - 電子商取引
さらに危険、「国境を超える情報移転」
など
開催日時と場所のご案内
- テーマ:ここが問題、「TPP正式合意」
- 日時:2016年3月27日(日)13時30分より
- 場所:やまがたまなび館(地下「交流ルーム8」)
山形市本町1-5-19(旧第一小学校跡)、TEL 023-623-2285 - 駐車場:同館西側の道路(北から南へ一方通行)を隔てたところに40台収容の無料駐車場あり。満車の場合はさらに南の山形市民会館地下駐車場(有料)あり。
- 講師:石川敬義氏(政策研究ネットワーク山形・事務局長)
- 会費:無料
ご関心のある方は是非ともご参会ください。非会員の方も会員登録(無料)いただければ参加することができます!